長期間にわたって使用できる、Cisco Catalyst 3850 シリーズについて、長期間使用するために意識する点を紹介しながら、シリーズの特徴を解説します。さらに、24ポートモデルの3機種をどのような場面で使い分けていくことができるのか、どんな違いがあるのか購入時の参考になるように、比較していきます。どういった環境に向いているのか、ポート数などしっかり確認した上で、ネットワーク機器の導入を考えていきましょう。

■紹介する製品一覧

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長期間にわたって使用できるネットワークを構築したい

ネットワーク機器の耐用年数は10年ほどと規定されていますが、機器の性能によっては耐用年数以上に使用できる製品もあります。

長期間にわたって使用できるネットワークを構築したいと考えているのであれば、サポート期間や性能を意識して調べることが重要です。

その他にも、LANケーブルを頻繁に取り外さない、通信機器の性能を超える負荷のかかる通信を行わないなど、機器にダメージを与えないようにすることを長期間使用をする上で心掛けていかなければなりません。

Cisco Catalyst 3850 シリーズの特徴

Catalyst 3850 シリーズ

Cisco Catalyst 3850 シリーズは、ひとつのプラットフォームに有線とワイヤレスを完全統合したタイプです。エンタープライズクラスの、次世代スタッカブルL2/L3スイッチとして開発されました。

マルチギガビットイーサネットのアクセスや、アグリゲーションを可能にする性能を持っています。また、スイッチひとつあたり最大40GBのワイヤレス容量と、各スイッチングで最大100のアクセスポイントや、2000のワイヤレスクライアントをサポートできる、ワイヤレスコントローラー機能が搭載されています 。

さらに、480Gbpsのスタック機能を持っているため、拡張性と復元力をあわせ持った高性能な製品であるといえるでしょう。既存のケーブルインフラストラクチャーで、次世代のワイヤレス速度を実現することも可能となるため、安定した高速通信を行いたいという場面にも役立ちます。

■Cisco Catalyst 3850シリーズ 製品特長まとめ

  1. ひとつのプラットフォームに有線とワイヤレスを完全統合したタイプのスタッカブルL2/L3スイッチ
  2. マルチギガビットイーサネットのアクセスや、アグリゲーションを可能にする性能
  3. 最大100のアクセスポイントや、2000のワイヤレスクライアントをサポートできる
  4. 既存のケーブルインフラストラクチャーで、次世代のワイヤレス速度を実現

製品紹介:WS-C3850-24P-E

Ciscoが手掛ける、ワイヤレスコントローラー機能を提供する次世代スタッカブルL2/L3固定構成型スイッチのひとつです。

ダウンリンクはギガビットイーサネットが24ポートあります。アップリンクは SFPが4つとSFP/SFP+が2つ搭載されています。他の製品と比較すると、24U-Eと同じくダウンリンクのポートがギガビットイーサネットに対応しているため、高速通信下でも活用することができます。

また、PoE給電については、PoEとPoE+の出力ポートが搭載されていることから、オフィス内のケーブル環境を整えることにも役立つでしょう。電源容量は、24U-Eの方が優れているといえますが、24S-Eでは対応できないPoE給電が搭載されている点は、容量面をカバーできる特徴となるでしょう。

■WS-C3850-24P-E 製品特長まとめ

  1. ワイヤレスコントローラー機能を提供する次世代スタッカブルL2/L3固定構成型スイッチ
  2. ダウンリンクのポートがギガビットイーサネットに対応
  3. 715W AC電源が付属している
  4. PoEとPoE+の出力ポートが搭載されている

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製品紹介:WS-C3850-24U-E

WS-C3850-24U-Eは、ワイヤレス管理機能を提供するSFPが24ポートが実装された、L2/L3固定構成型スイッチです。ダウンリンクはmGigが24ポート、アップリンクの内容は、SFPが4つ、SFP /SFP+が8つ、QSFP+が2つ(計24ポート)に対応しています。

特にアップリンクはギガビットを超える通信にも対応できる点が最大の特徴でしょう。 SFP規格にも幅広く対応し、より多くのネットワーク環境や製品に対応できる柔軟性を持ったモデルです。また、電源容量も大きく、1100W AC電源が付属しているため、他2製品よりもアドバンテージがあります。新しい規格に対応できる製品を求めているのであれば、24U-Eがおすすめです。

■WS-C3850-24U-E 製品特長まとめ

  1. ワイヤレス管理機能を提供するためのSFP24ポートの実装
  2. アップリンクはギガビットを超える通信にも対応することができるmGigを採用
  3. SFP規格も3製品の中ではダントツに幅広く、より多くのネット環境や製品に対応できる
  4. 1100W AC電源が付属している

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製品紹介:WS-C3850-24S-E

他2製品と同じく、Cisco IOSに IP Servicesを搭載した、L2/L3固定構成型スイッチです。

ダウンリンクポート数はSFPが24ポート、アップリンクはSFPが4ポートとSFP/SFP+が2ポートとなっています。ダウンリンクはギガビットイーサネットに対応しておらず、アップリンクのポート数においても、3製品の中では1番少ないタイプのものとなっています。また、他2製品が対応しているPoE給電についても、搭載されていない点には注意が必要です。

SFPポートは光ファイバーなどに対応することができる小型のポートで、ギガビットイーサネットにも対応しているため、高速通信にも活用が可能です。うまく活用すれば業務の効率化や、より良いネットワークを作り上げることにもつながるでしょう。

■WS-C3850-24S-E 製品特長まとめ

  1. 他2製品と同じく、Cisco IOSに IP Servicesを搭載した、L2/L3 固定構成型スイッチ
  2. ダウンリンクはギガビットイーサネットに対応していない
  3. PoE給電が搭載されていない点には注意が必要

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中古でも旧世代から次世代まで幅広い対応ができるCisco Catalyst 3850 シリーズ

mGigに対応できるモデルがあるなど、新世代の規格まで幅広く対応できるCisco Catalyst 3850 シリーズについて、重要なポイントを3つにまとめます。

ここがポイント

  • 次世代ネットワークまで対応する、長期にわたって使用しやすい製品
  • Cisco IOSにIP Servicesが搭載されている、同一の規格の採用
  • 容量や性能、インターネットの環境などに合わせて使い分けることができる

Cisco Catalyst 3850 シリーズは、古いタイプから次世代のネットワークに対応することができる幅広さが特徴です。また、3製品では同じIP Servicesが搭載されているため、使用感に変化はありません。容量や性能、インターネットの環境などに合わせた使い分けもしやすくなっています。

Cisco Catalyst 3850 シリーズの場合、中古製品でも長期にわたって使用していくことができるので、その際はアイティープロダクト活用することもおすすめです。