外出先や自宅から、スマホ・タブレットで社内システムやクラウドの業務アプリを使う機会が増えています。便利になった一方で、顧客リストや個人情報の漏洩は、いちど起きれば会社に大きな損害を与えます。その「出入口」を守るのが、世界中で使われている Cisco(シスコ)のファイアウォールとVPN です。要件に合わせた1台構成から、段階的に対策を始められます。

目次

情報システム担当者のよくあるお悩み

リモートワークや営業先からの業務アクセスが増える中、社内SE・情報システムご担当の方から、こうしたご相談をいただきます。

  •  クラウドの業務アプリを使う社員が増えたが、通信が守られているか自信がない
  • 自宅PCや外出先から社内システムに入る経路の、セキュリティ対策が不十分かもしれない
  • 顧客リスト・個人情報が万が一漏れたら、信用低下と損害賠償が怖い
  • 取引先から「セキュリティ対策をしているか」を問われ、受注の条件になることがある
  • 製品名(Cisco Firewall/ASA/Firepower など)が多すぎて、何をどこまで入れればよいか判断できない
  • 経営層に「なぜ必要か」「いくらかかるか」を分かりやすく説明できる材料がほしい

このページは、対策を検討する情報システムご担当者と、最終判断をされる経営者の方の両方に向けて、できるだけ専門用語をかみくだいて整理しています。製品の選び方・設定の流れ・価格・よくあるトラブルまで、判断に必要な情報をまとめました。

なぜ対策が必要か:情報漏洩は「会社の損害」

顧客リスト・個人情報が漏れたときの損害

会社の情報は、いわば「現金や顧客台帳」と同じ大切な資産です。かつては台帳が会社の建物の中にあり、社員も建物の中で仕事をしていました。ところが今は、社員がスマホ・タブレットを持って、自宅・外出先・お客様先から建物の中の情報に出入りします。便利になった反面、建物の「出入口」が増えた状態でもあります。

出入口が増えれば、悪意のある第三者が忍び込む隙も増えます。顧客リストや個人情報がいちど漏れると、お客様へのお詫びと損害賠償、取引停止や失注による信用低下、行政対応や公表といった対応が、長く会社に重くのしかかります。

「出入口に鍵と門番」というシンプルな考え方

むずかしく考えなくて大丈夫です

必要なのは、会社の出入口に「鍵のかかった専用通路(VPN)」と「門番(ファイアウォール)」を置くこと。建物を建て替えるような大がかりな投資ではなく、出入口に1つ仕組みを入れるだけで対策を始められます。世界中の企業・官公庁で使われているCisco製品なら、経営判断としても説明がしやすい、安心の選択肢です。

Cisco ファイアウォール(Firewall)とは

「ファイアウォール(Firewall)」と「VPN」は、専門用語のように聞こえますが、役割はとてもシンプルです。Cisco ファイアウォールは、社内ネットワークの守りと、スマホ・タブレットからの安全な接続を、まとめて担います。

ファイアウォール=通信の「門番」

ファイアウォールは、ネットワークの入口に立ち、「誰を通すか・通さないか」を見張る門番です。許可されていない不正な通信を遮断し、外部からの侵入や攻撃から社内を守ります。Cisco ファイアウォールは、単に通信を遮断するだけでなく、不正侵入の検知(IPS)やマルウェア対策、URLフィルタリングなどの機能も備えています。

VPN=暗号化された「専用通路」

VPN(Virtual Private Network)は、スマホ・タブレットと会社をつなぐ暗号化された専用の通り道です。インターネット上に「会社専用の地下通路」をつくるイメージで、通信を第三者に盗み見られる心配がありません。リモートワークで安全に業務を行ううえで、いまや必須の技術です。

多くの構成では1台で両方をまかなえる

多くの構成では、Ciscoのファイアウォール1台で「門番」と「専用通路(VPN)」の両方を兼ねることができます。ただし、利用人数・同時接続数・必要なライセンス・通信量によって、最適な機種や構成は変わります。インターネットの出入口の保護、社内ネットワークの保護、拠点間VPN、スマホからのVPN接続をどこまで1台で担うかも含めて、過不足のない構成をご提案します。

Cisco ファイアウォール製品の種類と選び方

Cisco ファイアウォールには、世代や用途の違ういくつかのシリーズがあります。新規導入なら現行の Cisco Secure Firewall(Firepower) が基本です。既存のASA環境についても、継続利用からFirepowerへの移行まで状況に合わせてご提案します。

Cisco Secure Firewall(Firepower)シリーズ

現在のCiscoファイアウォールは「Cisco Secure Firewall」ブランドで提供されています。小規模拠点・中小企業には Secure Firewall 1200シリーズ(1210/1220 など)や Firepower 1000シリーズ(例:Firepower 1010)、中規模には Secure Firewall 3100シリーズ、大規模・データセンターには Secure Firewall 4200シリーズが向いています。なお、旧来のFirepower 2100シリーズは新規販売を終了しており(2025年5月)、Firepower 4100シリーズも後継のSecure Firewall 4200シリーズへの移行が案内されています(※2026年7月時点)。スマホからのVPN接続にも、もちろん対応します。

ASAソフトウェアとThreat Defense(FTD):2種類のソフトウェアの違い

現行のCisco Secure Firewallシリーズでは、対応機種にASAソフトウェアまたはCisco Secure Firewall Threat Defense(旧Firepower Threat Defense/FTD)を搭載できます。どちらを選ぶかで、利用できる機能や運用方法、必要なライセンスが変わります。

  •  ASAソフトウェア:従来から利用されている高度なステートフルファイアウォール/VPNソフトウェア(いわゆるL4ファイアウォール)です。IPアドレスやポートを中心としたアクセス制御に加え、プロトコル検査なども備えています。既存ASA環境の運用ノウハウを活かしたい場合や、ASA固有の機能を必要とする場合に向いています。
  • Threat Defense(FTD):ステートフルファイアウォールとVPNに、アプリケーションの可視化・制御や次世代IPSなどを統合した次世代ファイアウォール(いわゆるL7ファイアウォール)です。カテゴリ・レピュテーションベースのURLフィルタリングやマルウェア防御など、一部の高度な機能には対応するライセンス/サブスクリプションが必要です。
  • どちらが適しているかは、必要なセキュリティ機能、既存環境、運用体制、ライセンス条件によって変わります。ご要件に合わせて最適な構成をご提案します。

Cisco ASA シリーズと、Firepowerへの移行(ASA 5500/5500-Xシリーズの終了)

以前のCiscoファイアウォールの主流だった Cisco ASA 5500/5500-Xシリーズ は、モデルごとに販売終了・サポート終了が進んでいます。新規導入では後継のCisco Secure Firewall(Firepower)シリーズを基本に検討し、既存ASA環境については、継続利用とFirepowerへの移行のいずれも、御社の状況に合わせてご提案します。

Cisco Meraki/ルーターのファイアウォール機能

クラウドで一元管理したい場合は Cisco Meraki、小規模拠点ではCiscoルーターのファイアウォール機能(セキュリティ設定)で足りるケースもあります。「専用機が必要か、ルーターの機能で十分か」も含めて、過不足のない構成をご案内します。

規模別のおすすめ(Cisco ファイアウォール比較)

会社の規模別・Cisco ファイアウォールの選び方の目安

会社の規模推奨シリーズVPN(スマホ接続)費用のめやす
小規模・中小企業Secure Firewall 1200(1210/1220 など)/Firepower 1000(1010 など)対応(Cisco Secure Client/AnyConnect)構成・ライセンスに応じてお見積り(レンタルも相談可)
中規模Secure Firewall 3100(3105~3140)対応規模・台数に応じてお見積り
大規模・DCSecure Firewall 4200(4215/4225/4245)対応高可用性構成でお見積り
既存ASA環境継続利用のご相談/Secure Firewall(Firepower)への移行対応継続・移行どちらも相談可

どれを選べばよいか分からなくても大丈夫です。利用人数・拠点数・ご予算をお聞きし、過不足のない機種・台数をこちらでご提案します。まずは無料でご相談ください。

Cisco VPN(AnyConnect)でスマホ・タブレットを安全に接続

Cisco ファイアウォールに、スマホ・タブレット向けのVPNソフト Cisco AnyConnect(Cisco Secure Client) を組み合わせるのが、スマホVPNの定番構成です。社員の端末から会社まで、暗号化された通路で安全につなげます。

Cisco AnyConnect とは(無料クライアント・ダウンロード)

Cisco Secure Client(AnyConnect)は、スマホ・タブレット・PCから会社のネットワークへVPN接続するためのクライアントソフトです。スマホ用アプリは iPhone(App Store)/Android(Google Play)から入手できます。操作はアプリを開いて接続するだけなので、利用する社員の負担を抑えられます。ただし、実際のVPN利用には、対応するCiscoファイアウォールやルーター側の設定、および必要なライセンスが必要です。

接続までの流れ(Cisco ASA/Firepower のVPN設定)

導入の大まかな流れは次のとおりです。ファイアウォール側(ASA/Firepower)でVPNの設定を行い、社員の端末にAnyConnectを入れて接続します。

  1. ファイアウォール(Firepower/ASA)側で、リモートVPNと接続ユーザー・ライセンスを設定
  2. 社員のスマホ・タブレットに Cisco Secure Client(AnyConnect)をインストール
  3. 接続先(会社のアドレス)とID・証明書を登録
  4. アプリを開いて接続 → 暗号化された通路で社内システムやクラウド業務アプリへ

※VPNの設定内容は、設置先のネットワーク環境により大きく変わります。機種やライセンス構成の選定については、シスコ正規パートナーとしてご相談を承ります。

よくあるトラブルと対処(Cisco VPN 接続できない)

「Cisco VPNに接続できない」場合、原因の多くは次のいずれかです。

  • ライセンス/機器上限:契約しているCisco Secure Clientのライセンス数、VPN専用ライセンス(VPN Only)の同時接続数、または機器の最大VPNセッション数に達している
  • 証明書・認証:証明書の期限切れやID・パスワードの誤り
  •  時刻設定:端末や機器の時刻のずれ
  • 通信ポート/ルーター:必要な通信が遮断されている

価格の目安と、新品・レンタルの選び方

Cisco Secure Firewall(Firepower)の価格は、機種・ライセンスにより大きく変わります。中小企業向けのSecure Firewall 1200/Firepower 1000シリーズでも構成によって価格が変わるため、新品・レンタルなどの選び方を含めて、初期費用と運用コストのバランスを調整できます。買い方を選べるのが、専門店であるアイティープロダクトの強みです。

買い方は予算に合わせて選べます

  • 中古(ルーター・スイッチ等):コストを抑えたい場合に。※ファイアウォールなどのセキュリティ製品は新品でのご提案が基本です(中古機器の選び方)。なお、現行のCisco Secure Firewallでは、ライセンスをスマートライセンス(Smart Licensing)で管理します。中古機器では、ソフトウェア利用権や保証・サポート契約が購入者へ自動的に移転せず、再ライセンスや新規契約等が必要になる場合があるため、当社では新品でのご提案を基本としています。
  • 新品:最新機種をご希望の場合に
  • レンタル:まず試したい・短期利用・初期費用を抑えたい場合に(レンタルネットワーク)
  • 「いきなり購入は不安」という場合は、レンタルから始めて、自社に合うか確かめてから導入することもできます。正確な金額は、構成に合わせて無料でお見積りします。

なぜアイティープロダクト(キッセイコムテック)か

「製品は分かったが、どこから買えば安心か」――ここが最も大切です。当社が選ばれる理由は、確かな技術力と、買い方の自由度にあります。

シスコ正規パートナー
運営元のキッセイコムテック株式会社は、2024年3月にシスコシステムズ合同会社より「プレミア認定パートナー」に認定されました(※同制度は2026年1月、新制度「Cisco 360 Partner Program」への移行に伴い終了)。現在も正規パートナーとして同水準の製品知識とサポート体制を継続しており、製品の販売だけでなく、選定・構成のご相談まで専門の技術者が対応しています。
情報を扱う会社としての信頼
情報を守る製品を扱う当社自身が、ISO27001(情報セキュリティ)/ISO9001(品質)の国際規格を取得。古物商許可・適格請求書発行事業者(インボイス)にも対応しています。

アイティープロダクトは、メーカー・商社との幅広いネットワーク、豊富な在庫、高い技術力により、迅速で価格競争力のあるサービスをご提供します。Cisco以外にも、Fortinet(FortiGate)、Juniper、YAMAHA などのファイアウォール・VPN製品も取り扱っています。

ご購入・レンタル・お見積りの流れ

  1. お問い合わせ/会員登録(無料):利用人数・拠点・ご予算をお聞かせください
  2. 無料お見積り・構成のご提案:過不足のない機種・台数をご提案します
  3. ご購入またはレンタル契約:新品・レンタルから選べます
  4. 導入前のご相談:機種・構成・ライセンスに関するご質問にお答えします

よくあるご質問(Cisco ファイアウォール・VPN)

スマホからのCisco VPN接続は社員にとって難しいですか?

アプリの操作自体はシンプルです。Cisco Secure Client(AnyConnect)を開いて接続します。ただし、利用には事前に会社側のCisco機器設定とライセンス準備が必要です。

Cisco ファイアウォール(Firepower/ASA)の価格はどのくらいですか?

機種・ライセンスにより異なります。Secure Firewall 1200/Firepower 1000シリーズでも構成によって価格が変わるため、新品・レンタルを含めて無料でお見積りします。

Cisco ASAは販売終了と聞きました。今から導入して大丈夫ですか?

Cisco ASA 5500/5500-Xシリーズは、モデルごとに販売終了・サポート終了が進んでいます。新規導入では後継のCisco Secure Firewall(Firepower)シリーズを基本に検討し、既存ASA環境は継続利用・Firepowerへの移行を状況に応じてご提案します。

ファイアウォールとVPNは別々に用意が必要ですか?

多くの構成では、Ciscoファイアウォール1台でファイアウォール機能とVPN機能を兼ねることができます。ただし、利用人数・同時接続数・必要なライセンス・通信量によって最適な機種や構成は変わります。

Cisco VPNに接続できないときは?

ライセンス/機器上限・証明書・時刻設定・通信ポートの開放などが主な原因です。

どの機種が自社に合うか分かりません。

利用人数・拠点数・ご予算をお聞きして、こちらで最適な構成をご提案します。お気軽にご相談ください。

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参考(外部の公式情報)

スマホ・タブレットの業務利用、安全に始めませんか?

シスコ正規パートナーとして、御社に合った Cisco ファイアウォール・VPN をご提案します。お見積り・ご相談は無料です。

お電話:03-6914-3173(平日 9:00〜17:40)

※本記事の情報は2026年9月時点のものです。製品の販売状況・サポート期限は、シスコ公式のEOL通知等で最新情報をご確認ください。