中古ネットワークルータを購入する際、問題なく使用できるかどうか、不安に思う方もいるのではないでしょうか。
そんな中古ルータの不安要素とされている部分を解説しながら、中古ルータであっても安心して使用することができる、ギガビットイーサネットに対応した小規模ルータISR 800シリーズについて製品の紹介をします。
また、ギガビットイーサネットとはどのような技術なのかなども含めて、役立つ情報をお届けしていきます。

■紹介する製品一覧

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性能は中古ネットワークルータの不安要素

中古ネットワークルータの不安要素として一番心配されるのが、性能についてです。例えば、ポートの速度が、高速通信に対応していないケースなどが考えられます。中古製品は最新のものよりも型落ちしてしまうことが多く、最近のルータであれば当たり前に実現できる高速通信に対応していないこともあります。

また、メモリー不足で処理能力が低いものも含まれるため、注意していないとまるで役に立たないものを購入してしまうことにつながるでしょう。とはいえ、しっかり高速通信に対応した製品もあるので、性能についてもしっかりと確認してから中古製品を購入するようにしましょう。
中古=性能が悪いというわけではなく、購入する側が事前に調べて、自分が求めている通信速度や、メモリーの量を確保することができるのか見極めることが重要です。

ギガビットイーサネットとはどのような技術か

Cisco ISR 800

ギガビットイーサネットとは、1000BASE-Tという規格を指します。最大速度は1Gbpsです。
イーサネットとして広く普及している最大100Mbpsの100BASE-TXと比べ、1000BASE-Tは最大1Gbpsとなるため、単純に考えれば10倍のスピードが実現できるということになります。とはいえ、あくまでも理想値なので、通信環境によって左右されるところもありますが、今までの規格よりも高速なデータ転送が可能になることは間違いありません。

複数のPCでお互いにデータの共有や、ネットワーク接続型のHDDの利用を考えている場合は、ギガビットイーサネットに対応しているルータの購入を検討してみては、いかがでしょうか。

■ギガビットイーサネットの特長まとめ

  1. 1000BASE-T規格で、最大速度は1Gbps
  2. 単純に考えると、理想値は100BASE-TXよりも10倍のスピード
  3. 通信環境に左右されても、従来よりも高速のデータ転送が実現できる
  4. ネットワーク接続型のHDDと相性が良い

製品紹介:CISCO892J-K9

最大50のIPsecトンネル数をサポートすることができる、Cisco 892Jサービス統合型ルータです。
Cisco IOSは、ユニバーサルイメージが搭載され、ポート数はFEが9、GEが2、ISDNバックアップに対応しています。在宅勤務や小規模拠点などの、Machine-to-Machine(M2M)環境での使用に適している、固定構成型の第2世代サービス統合型ルータとして開発されました。

寸法は4.82(高さ)x 32.51(幅)x 24.89(奥行)cmです。セキュリティは、FW、IPS、VPNの3つを、1台で対応することができるため、高度なセキュリティ能力を持った製品といえるでしょう。
標準でACアダプターも付属されていますが、ラックマウントキットは付属されていないため、必要な方はラックマウントキットを準備する必要があります。また、WAASの高速化を実現するには、Cisco IOS Advanced IP Servicesライセンスが必要となる点には注意が必要です。

■CISCO892J-K9の特長まとめ

  1. 最大50のIPsecトンネル数をサポートできるネットワークルータ
  2. Cisco IOSにリバーサルイメージが搭載されている
  3. FW、IPS、VPNに対応した高品質のセキュリティ
  4. 標準でACアダプターが付属されている

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製品紹介:C891FJ-K9(CISCO891FJ-K9)

サイズはCISCO892J-K9と大きく変わりませんが、892J-K9とは違うファンレス設計と、手頃な価格設定が中小企業に人気です。
ファンレス設計以外の892J-K9との違いには、LAN スイッチポートすべての8つがギガポートになっていたり、892JにはなかったSFP用インターフェースとV.92アナログモデムインターフェースを標準で実装されていたりなどの違いがあります。また 、892Jの1.75倍のIP-SEC VPNスループット(350Mbps)となっているため、解析速度などいくつかの部分が、強化された商品であるといえるでしょう。

セキュリティについては890シリーズ共通のものが搭載されているので、データなどを守る際にも役立ちます。さらにファンレス設計の部分は、場所を気にせず設置ができるようになるため、より小規模のオフィスのアクセスルータとして扱うのに適している部分も大きな特徴でしょう。

■C891FJ-K9(CISCO891FJ-K9)の特長まとめ

  1. 手頃な価格で導入できる、中小企業に人気のネットワークルータのひとつ
  2. LAN スイッチポートすべての8つがギガポート
  3. ファンレス設計で、置き場に困らない柔軟性を持っている
  4. 892J-K9を強化した、小規模オフィス向けの性能

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メモリアップグレードライセンス:FL-8XX-512U1GB

中古製品でシスコのネットワークルータの性能が不安だという方には、DRAMを512MBから1GBへとアップグレードすることができる、フィーチャライセンスの、FL-8XX-512U1GBを活用することをおすすめします。

FL-8XX-512U1GBは、Cisco892FSP、896VA、897VA、898EA、891FJモデル向けの商品のため、DRAMのアップグレードを考える際は、ネットワークルータとセットでの購入を考えてみてはいかがでしょうか。ネットなどで中古を注文するときに、サイトによっては本体に実装状態で、出荷してもらうこともできるため、DRAMが1GB に対応しているかどうかも確認しながら、購入を考えていきましょう。
C891FJ-K9に対応した、フィーチャライセンスなので、 中古の購入または、既に持っている方は、アップグレードができることを忘れずに覚えておきましょう。
古いタイプだからと諦める前に、何かで補ったりすることができないか考えると、良い方法が見つかるかもしれません。

■FL-8XX-512U1GBの特長まとめ

  1. DRAMを512MBから1GBへとアップグレードするフィーチャライセンス
  2. Cisco892FSP、896VA、897VA、898EA、891FJモデル向け
  3. 対応商品であれば、中古でも性能を強化することができる
  4. サイトによって、本体に実装状態で出荷してもらうことができる

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中古商品にセキュリティと性能を求めるならCisco ISR 800シリーズ

中古のネットワークルータを選ぶ際の不安要素を、カバーすることができる Cisco ISR 800シリーズについて、 覚えておきたいポイントをまとめました。

ここがポイント

  • セキュリティと性能面を求めるなら、Cisco ISR800がおすすめ
  • 小規模ネットワーク向けのネットワークルータ
  • FL-8XX-512U1GBをうまく活用すればDRAMが1GBになる

中古製品としてセキュリティや性能を求めるのであれば、ギガビットイーサネットに対応しているCisco ISR800がおすすめです。小規模ネットワーク向けのものとなりますが、FL-8XX-512U1GBを使用すれば、891FJモデルなどのDRAMを1GBにアップグレードすることができるため、より性能を高めることができます。