中規模から大規模ネットワーク向けに最適なアクセスポイントである、Cisco Aironet2700シリーズと2800シリーズについて、この2つの違いを解説しながら4製品を紹介します。
中古を選ぶ際も性能を重要視して考えるのであれば、シリーズごとの差異は確認すべき部分となるでしょう。最適なアクセスポイント選びの参考として、役立つ情報をお届けします。

■紹介する製品一覧

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Cisco Aironet2700u30b7u30eau30fcu30bau30efu30a4u30e4u30ecu30b9IEEE 802.11acu300cWave 1u300du306bu5bfeu5fdcu3057u305fu30cdu30c3u30c8u30efu30fcu30afu74b0u5883u3092u6574u3048u308b
Cisco Aironet2800u30b7u30eau30fcu30bau30efu30a4u30e4u30ecu30b9IEEE 802.11acu300cWave 2u300du307eu3067u5bfeu5fdcu3057u305fu30cdu30c3u30c8u30efu30fcu30afu74b0u5883u3092u6574u3048u308b

アクセスポイント管理画面のレスポンスは新しいモデルの方が良い

無線LANやアクセスポイントの老朽化は通信の安定性低下や、画面管理のレスポンス低下を引き起こす原因となります。
その場合、より新世代の製品に交換することで改善することができます。

例えば、型が古くなっていた製品をCisco Aironet 2800シリーズに切り替えると、通信の安定性と速度の向上や、問い合わせを待つことなくプロアクティブな対応をしてもらえるといった効果が見込まれます。
画面管理のレスポンスだけでなく、ネットワーク全体の活性化とセキュリティやトラブル対策などの部分で強化も図れるようになるでしょう。

Cisco Aironet 2700シリーズと2800シリーズの違いと特徴

AIR-CAP2702I-Q-K9

Cisco Aironet 2700シリーズと2800シリーズの違いは対応しているWi-Fiの規格にあります。
例えば、2700シリーズはIEEE 802.11ac Wave 1に対応していますが、2800シリーズはWave 2まで対応することができます。2つの共通点としては、Office ExtendedとCisco独自のClientlinkといった、テクノロジーが搭載されている点であるといえるでしょう。

Office Extendedは同時デュアルバンドサポートを備えたIEEE 802.11nワイヤレスパフォーマンスを提供するためのテレワークソリューションのことです。Clientlinkは802.11acで1、2、3空間ストリームを使用するデバイスを含む、モバイルデバイスのダウンリンクパフォーマンスを向上させる技術です。
つまり、2700シリーズはWave 1までの環境でワイヤレスパフォーマンスを提供し、モバイルデバイスのパフォーマンスを向上させるもので、2800シリーズはWave 2まで対応することができる性能強化モデルという位置づけです。

■Cisco Aironet 2700シリーズ特長まとめ

  1. 802.11ac Wave 1に対応
  2. Wave 1までの環境でワイヤレスパフォーマンスを提供

■Cisco Aironet 2800シリーズ特長まとめ

  1. 802.11ac Wave 1に対応
  2. Wave 2まで対応することができる、2700シリーズの強化版

製品紹介:AIR-CAP2702I-Q-K9

2700シリーズのひとつであるAIR-CAP2702I-Q-K9は集中管理型で、最大1.3 GbpsのPHYデータレートを実現するアクセスポイントです。アンテナは内蔵式でWi-Fiは802.11ac Wave 1に対応しています。
PoE給電が前提となる製品でもあるため、その環境が無い場合は電源アダプタを購入する必要がある点にご注意ください。PoE給電は802.3 afと802.3 atに対応します。

また、ポート数はギガビットイーサネットが2ポートとなります。集中管理型のため別途ワイヤレスLANコントローラーが必要となりますが、自律型へ変換することも可能であるため会社や企業の規模に応じて使い分けることもできます。PoE環境があれば様々な環境に対応できる、柔軟性を持った製品であるといえるでしょう。

■AIR-CAP2702I-Q-K9 製品特長まとめ

  1. 集中管理型の最大1.3 GbpsのPHYデータレートを実現するアクセスポイント
  2. アンテナ内蔵タイプでIEEE 802.11ac Wave 1に対応
  3. PoE環境さえ整えてしまえば様々な環境に対応できる
  4. 別途ワイヤレスLANコントローラーが必要

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製品紹介:AIR-CAP2702E-Q-K9

2702I-Q-K9と同じく802.11ac Wave 1と同じデータレートに対応している、集中管理型のアクセスポイントとして開発された製品です。
2702I-Q-K9と性能に違いがあるわけではありませんが、アンテナが外付けである点が異なります。外付けアンテナは別売りとなるので、忘れずに覚えておきましょう。

ちなみに、本体の配色は白色となるため、アンテナは白色の、AIR-ANT2524DW-Rが推奨されています。PoEに対応できない環境である場合は、外付けアンテナと同様に電源アダプタが必要になることを覚えておけば困ることはありません。PoE給電の電源アダプタの型番は、AIR-PWR-Bです。

■AIR-CAP2702E-Q-K9 製品特長まとめ

  1. IEEE 802.11ac Wave 1に対応
  2. 2702I-Q-K9と性能に違いはない
  3. アンテナが外付けとなっている
  4. 外付けアンテナと同様 、電源アダプタが別途必要

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製品紹介:AIR-AP2802I-Q-K9

AIR-AP2802I-Q-K9はCiscoによって開発された、802.11ac Wave 2対応のアクセスポイントです。アンテナは内蔵されているため購入する必要はありません。
最大5.2 Gbps(2 X 2.6 Gbps)の無線速度を実現できるため、5 Gbps以上の合計データレートを誇ります。搭載するポートはギガビットイーサネットが2ポートです。

また、PoE環境についても導入の前提となりますが、対応する規格は802.3atのみである点にはご注意ください。2700シリーズよりも高速かつ、安定したネットワーク構築を行うことができるようになるでしょう。アンテナの無いシンプルなデザインを好む方にもおすすめです。

■AIR-AP2802I-Q-K9 製品特長まとめ

  1. IEEE 802.11ac Wave 2に対応
  2. アンテナは内蔵式で購入不要
  3. 最大5.2Gbps(2 X 2.6 Gbps)の通信速度を実現
  4. 2700シリーズよりも高速かつ安定したネットワーク構築

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製品紹介:AIR-AP2802E-Q-K9

2802I-Q-K9と同様に802.11ac Wave 2に対応した、中規模から大規模のネットワークに適したアクセスポイントです。
アンテナは外付けで、PoE環境についても他のモデルと同様必要となるため、外付けアンテナや電源アダプタ(必要とする場合)の購入も視野に入れる必要があります。
無線速度と合計データレートに違いはなく、高速通信を可能とする性能にも違いはありません。

■AIR-AP2802E-Q-K9 製品特長まとめ

  1. IEEE 802.11ac Wave 2に対応
  2. 中規模から大規模のネットワークに適したアクセスポイント
  3. アンテナは外付けタイプ
  4. シリーズでユーザーごとのネットワーク環境に合わせた使い分けができる

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Cisco Aironet2700・2800シリーズは中古製品だと安価に手に入る

管理画面のレスポンスやネットワークの改善を行う際に役立つ、Cisco Aironet2700・2800シリーズについて紹介しました。
ここでは両シリーズについて、重要なポイントを3つにまとめます。

ここがポイント

  • 最新のネットワーク環境を作るならCisco Aironet2700・2800シリーズ
  • 高速のWi-Fi環境を低コストで構築したいなら2700シリーズ
  • 最新規格の高速Wi-Fi環境を構築したいなら2800シリーズ

最新のネットワーク環境に対応させたいのであれば、2800シリーズがおすすめです。
2800シリーズは通信速度などを強化した、802.11ac Wave 2までに対応する製品です。
オフィスの端末の規格など通信環境に合わせて適切な方を選ぶようにしましょう。
中古製品を購入するのであれば、定価よりも安価に購入することが可能です。その際はアイティプロダクトを活用することをおすすめします。