IEEE802.11ac対応に拡張できる中古アクセスポイントCisco Aironet 3600 シリーズ

業務用に使用するアクセスポイントを設置する際に、中古での購入を検討することも多いでしょう。
中古なら購入にかかる費用が抑えられます。
しかし、中古のアクセスポイントは古い規格にしか対応していないケースも多いです。古い規格で接続した場合には、高速での通信ができず不便に感じるかもしれません。
そこで、中古でもモジュールを利用することでIEEE802.11acに対応できるCisco Aironet 3600シリーズについて紹介していきます。

■紹介する製品一覧

中古アクセスポイントでもモジュールで高速ワイヤレス通信に対応

ワイヤレス通信には複数の規格があり、その規格によって通信速度が異なります。基本的に古い規格のワイヤレス通信は通信速度が遅く、新しい規格のワイヤレス通信は高速通信が可能です。
一方で中古として出回っているアクセスポイントは、どこかで数年程度使用されていたものであるため、発売されたのもそれ以上に前ということになります。

新しい通信規格に対応しているアクセスポイントは、なかなか中古では出回りません。そのため、中古のアクセスポイントは現在主流になっているIEEE802.11acには非対応の機種がほとんどです。
しかし、アクセスポイントはモジュールを使用することで、機能を追加してIEEE802.11acに対応させる方法があります。
現在中古で出回っているアクセスポイントの中では、Cisco Aironet 3600シリーズなら、モジュールでIEEE802.11acに対応可能です。

2020年現在主流のWi-Fi規格IEEE802.11acの特徴

Wi-Fi規格のうち、2020年現在においてはIEEE802.11acが主流になっています。
IEEE802.11acは、5GHzの周波数帯を使用している通信規格で、最大で6.9Gbpsの速度で通信可能です。
そのため、大容量のデータを短時間で送受信するような用途に向いています。現在では、高画質な動画など容量の大きいデータを送受信する機会が多いことから、IEEE802.11acが重宝するのです。

また、5GHzの周波数帯は、Wi-Fi以外では使用されていないため、電波干渉を受けにくいメリットもあります。
IEEE802.11acなら、高速で安定した通信を実現できるのです。
IEEE802.11acよりも1つ古いIEEE802.11nというWi-Fi規格では、2.4GHzと5GHzの両方の周波数帯を使用できます。しかし、通信速度は最大で600Mbpsであるため、IEEE802.11acの10分の1程度の速度しか出ません。
同じ容量のデータを送受信するのに、IEEE802.11acならIEEE802.11nの10分の1の時間で済むのです。

■製品情報まとめ

製品紹介：AIR-CAP3602I-Q-K9

AIR-CAP3602I-Q-K9はポートが1つだけですが、PoEに対応しています。
コンセントにつながなくて済むため、スッキリとした配線で設置できるでしょう。アンテナは内蔵されており、筐体は突起物のない四角い形状をしています。

集中管理型で対応しているWi-Fi規格は11aと11b、11g、11nで、最大300MbpsまでのLAN環境を構築可能です。そして、モジュールを使用することで、11acにも対応できます。そうすれば、さらに高速で通信可能なLAN環境も実現できるでしょう。

5GHzの周波数帯はW52とW53、W56の3つに対応しています。また、Office Extendにも対応しているのが特徴です。
AIR-CAP3602I-Q-K9の定価は20万円を超えますが、新品での実売価格は10万円弱です。
中古ならさらにリーズナブルな価格で購入できます。購入以外にもレンタルを利用する方法もあり、検証用となどの際におすすめです。

AIR-CAP3602I-Q-K9の中古販売ページはこちら
AIR-CAP3602I-Q-K9のレンタルはこちら

■AIR-CAP3602I-Q-K9 製品情報まとめ

1. Wi-Fi規格は11aと11b、11g、11nでモジュール使用により11acにも対応
2. 5GHzの周波数帯はW52とW53、W56に対応
3. アンテナが内蔵されておりスッキリとした形状の筐体
4. Office Extendに対応

製品紹介：AIR-CAP3602E-Q-K9

AIR-CAP3602E-Q-K9はポートが1つのみで、PoEで給電する仕組みです。
アンテナは外付けで付属してはおりません。そのため、用途に合わせて最適なアンテナを別途購入することになります。
Wi-Fi規格は11aと11b、11g、11nに対応しており、最大300MbpsまでのLAN環境を構築可能です。モジュールを取付けることで11acも利用できます。

AIR-CAP3602I-Q-K9と同様に集中管理型で、5GHzの周波数帯はW52とW53、W56の3つに対応しています。
AIR-CAP3602E-Q-K9の定価は約23万円ですが、実売価格は10万円を少し超えるくらいです。また、中古での購入やレンタルの利用もできます。

■AIR-CAP3602E-Q-K9 製品情報まとめ

1. Wi-Fi規格は11aと11b、11g、11nでモジュール使用により11acにも対応
2. 5GHzの周波数帯はW52とW53、W56に対応
3. アンテナは外付けで別売なので用途に応じて選べる
4. Office Extendに非対応

AIR-CAP3602E-Q-K9の中古販売ページはこちら
AIR-CAP3602E-Q-K9のレンタルはこちら

製品紹介：AIR-RM3000AC-Q-K9

AIR-RM3000AC-Q-K9は上で紹介した2種類の製品に取付けて使用するモジュールです。
このモジュールを取付けることでIEEE802.11acでの通信が可能になります。PoEに対応しており、コンセントにつながず使用可能です。

筐体は幅が約21センチで奥行きが6センチ強、高さが約5センチと、小ぶりです。また、非常に軽くわずか0.45キロしかありません。

■AIR-RM3000AC-Q-K9 製品情報まとめ

1. Cisco Aironet 3600シリーズをIEEE802.11acに対応させる
2. PoEで給電するためコンセント不要
3. 0.45キロと非常に軽量
4. 小さめの筐体

モジュールでIEEE802.11acに対応できるCisco Aironet 3600シリーズは中古で購入しよう

Cisco Aironet 3600シリーズのアクセスポイントは2機種あり、いずれもそのままの状態ではIEEE802.11acに対応していません。
しかし、2機種ともW52とW53、W56の周波数帯に対応しており、PoEで給電できる使いやすいタイプのアクセスポイントです。
そして、AIR-RM3000AC-Q-K9というモジュールを取付けることで、2機種ともIEEE802.11acに対応できます。

AIR-RM3000AC-Q-K9もPoEに対応しているので、取付けて使用する際にもコンセントは不要です。
Cisco Aironet 3600シリーズは、2機種とも10万円前後ですが、アイティープロダクトなら中古でもっとリーズナブルな価格で購入できます。ぜひCisco Aironet 3600シリーズとAIR-RM3000AC-Q-K9の中古での購入を検討してみてください。