外部とのインターネット通信、内部でのネットワーク構築に欠かせないルータ。実は24時間365日つねに稼働させるものであるため、ルータは他の機器と比べて部品が消耗しやすく、一定期間使用すれば故障するリスクが高まります。

ルータの調子が悪くなれば、通信速度は遅くなるばかりか通信できなくなることも。この記事では、ルータでも特に故障しやすい電源モジュールのトラブルと対策、おすすめのルータ「Cisco ISR 4000 シリーズ」の特長を紹介します。

■紹介する製品一覧

u88fdu54c1u540du30abu30c6u30b4u30eau8a34u6c42u30ddu30a4u30f3u30c8
u30b5u30fcu30d3u30b9u7d71u5408u578bu30ebu30fcu30bfCisco ISR 4000 u30b7u30eau30fcu30bau30ebu30fcu30bfCisco IOSu3084XEu3092u4f7fu3063u3066u3001u30e6u30fcu30b6u30fcu3068u30a2u30d7u30eau30b1u30fcu30b7u30e7u30f3u3092u5b89u5168u306bu63a5u7d9au3002u30afu30e9u30a6u30c9u304bu3089u30a8u30c3u30b8u307eu3067u3001u3059u3079u3066u306eu30c7u30fcu30bfu3092u4fddu8b77u3067u304du308bu3088u3046u306bu3059u308b

※冗長電源は電源モジュールが2か所以上あることで、一部の電源モジュールが故障しても電力を供給し続けられるシステムを搭載した機器のことです。

電源モジュールに障害が発生するとルータは動かない

当然ですが、ルータも電子機器であるため電源モジュールに障害が発生すると動かなくなります。そして、その電源モジュールこそルータのなかでもとくに消耗しやすい部品として、適切な対策が求められるわけです。

ルータの寿命は5年ほど

ルータは24時間365日つねに稼働させておくものだけに、各部品は消耗しやすくなっています。そのため、なかには10年以上稼働している機器もありますが、一般的にルータの寿命は4年?6年です。また、高温多湿や直射日光、風通しが悪いなど設置場所の環境によっては、より早く故障してしまう場合もあります。

電源モジュールが故障する予兆

電源モジュールは外部電源から引いてきた電流を適切な電圧に調節し、機器に安定して供給するための部品です。では、電源モジュールが故障する予兆ですが、その多くは通信速度に現れます。電圧が安定しないと性能を十分に発揮できず通信速度は遅くなりますし、そもそも電源が途絶えれば機能できなくなるわけです。

修理できる場合もあるが…

電源モジュールが原因でルータが故障している場合、「電源モジュールさえ交換すれば使いつづけられるのでは?」とも思いますが、実はそうではありません。というのも、継続使用年数が長いと他の部位も消耗していることが多く、電源モジュールだけ交換してもすぐ別の部品が原因で故障するリスクがあるのです。

ルータの内部AC電源や電源を二重化するメリット

isr4000-2
ルータも機器ですからいつかは故障します。だからといって、インターネットや社内ネットワークが突然使えなくなるのは問題です。そこで、ルータを買い替えるときに判断材料となる、電源の二重化について説明しましょう。

障害発生後でも機能を維持できる

1機のルータにつき1つの電源モジュールだけの場合、もしその電源モジュールが故障するとルータそのものが機能しなくなります。対して、複数の電源モジュールが搭載されたルータであれば、1つの電源モジュールに障害が発生したとしても、他の電源モジュールに問題がなければ機能を維持できるのです。

予備のルータを設置する必要がない

もちろん、複数のルータを設置することで機器の故障によるリスクは減らせますが、機器を増やせばそれだけ場所を取りますし管理の手間もかかります。その点、複数の電源モジュールを搭載したルータにより故障のリスク対策ができていれば、あえて複数のルータを設置する必要はなくなるわけです。

電源の二重化に対応「Cisco ISR 4000 シリーズ」

Cisco ISR 4000 シリーズはルーティングだけでなく、スイッチングやワイヤレス、セキュリティなど様々なサービスに対応した統合型ルータです。また、負荷の高い環境でも稼働できるよう部品ごとに設計されているのも特徴になります。では、Cisco ISR 4000 シリーズのおすすめ3機種の特徴について紹介しましょう。

製品紹介:ISR4351/K9

AC(交流電源)やDC(直流電源)、PoE(有線ケーブルでの給電)など複数の外部電源に対応しており、ACやDCなどの電源モジュールに障害が発生した際、PoEに切り替えることで電源の二重化ができます。

イーサネット(有線ケーブルの規格)ポート数は最大72と、幅広いネットワークの構築が可能。さらに、ファイアウォールを始め、侵入防御や異常検出など複数のセキュリティ対策を搭載した安心の機種です。

■ISR4351/K9 製品特徴まとめ

  1. ACやDC、PoEなど複数の外部電源に対応している
  2. イーサネットのポート数は最大72もある
  3. ファイアウォールの他、複数のセキュリティで安心できる
  4. 暗号化スループットは500Mbpsと十分な速度がある

ISR4351/K9の中古販売ページはこちら
ISR4351/K9のレンタルはこちら

製品紹介:ISR4431/K9

ACやDC、AC-PoE(ツイストペアケーブルによりPoE対応機器に給電する技術)など複数の内部電源に対応。さらに、2つの電源モジュールを搭載しているためつねに電源の二重化ができ、1つの電源モジュールに障害が発生しても、残りの電源モジュールによって遅延なく機能を維持できます。

また、アメリカ国立標準技術研究所の主導により採用された、新しい共通鍵暗号アルゴリズム「AES 256」を使用した通信環境においては900Mbps。ブースト ライセンスでは4+Gbpsと高速通信が可能な機種です。

■ISR4431/K9 製品特徴まとめ

  1. ACやDC、AC-PoEなど複数の内部電源に対応している
  2. イーサネットのポート数は最大24もある
  3. 冗長電源(内蔵 RPS)でつねに電源の二重化ができる
  4. 暗号化スループット(AES 256)での通信速度は900Mbps

ISR4431/K9の中古販売ページはこちら
ISR4431/K9のレンタルはこちら

製品紹介:ISR4451-X/K9

ACやDC、AC-PoEなど複数の内部電源の他、2つの電源モジュールを搭載しているため電源の二重化が可能。AES 256を使用した通信環境においては1.6Gbpsと、暗号鍵使用時でも十分な通信速度を確保できます。

デジタル音声およびビデオ通話におけるポート数は最大40と、大規模な音声・ビデオ会議にも対応。さらに、信頼性の高いサイバー脅威防御やネットワーク基盤の保護など、より安全な通信環境を維持できる機種です。

■ISR4451-X/K9 製品特徴まとめ

  1. ACやDC、AC-PoEなど複数の内部電源に対応している
  2. イーサネットのポート数は最大72もある
  3. 冗長電源(内蔵 RPS)でつねに電源の二重化ができる
  4. 暗号化スループット(AES 256)での通信速度は1.6Gbps

ISR4451-X/K9の中古販売ページはこちら
ISR4451-X/K9のレンタルはこちら

電源トラブルに強いISR 4000 シリーズは中古でも購入できる

ここでは、ルータが故障する原因としてよくある電源モジュールの障害、そして「電源の二重化」による対策について触れてきました。ルータも電子機器であるだけに、電源の確保は安定した機能の維持に欠かせません。

ここがポイント

  • 通信速度の低下、通信の停止は電源モジュールが原因の可能性がある
  • 電源モジュールに障害が発生しても、電源を二重化すれば対策できる
  • ルータを買い替える際は、「冗長電源」に対応した機種を選ぶと良い

ちなみに、Cisco ISR 4000 シリーズはサービス統合型ルータとして様々なサービスに対応しているだけでなく、高い負荷での使用を想定して設計されているため故障しにくいのが特徴です。また、紹介した機種はどれも電源の二重化ができるため、ルータの買い替えを検討しているのであればぜひ候補に加えてみてください。