ネットワーク機器といえば、世界トップシェアを誇る「Cisco(シスコ)」製品が豊富な種類と安心の性能から人気ですが、エントリークラスでも1台10万円以上することもあり高価です。

そこでおすすめしたいのが、中古市場でCisco製品を探すこと。新品(定価)で10万円以上する機種も、中古だと5万円以下で買えることもありますし、状態が良いものも多いのでおすすめです。

今回、Ciscoのスイッチから「Catalyst 2960-Plus シリーズ」を例に、定価と中古にどれほど差があるのか比較したいと思います。性能も細かく比較していますので、ぜひ参考にしてみてください。

■紹介する製品一覧

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Ciscoスイッチは高額な製品が多い

オフィスや店舗など、社内ネットワークは拠点にとって欠かせないものです。しかし、ネットワーク構築には設備費と工事費、管理費など何かとコストがかかります。中でも、設備費の割合は大きいため悩みどころです。

豊富な種類と安心の性能でシェアNo.1に!

IDC Japanの発表によると、2017年時点で世界のネットワーク機器シェアは、Ciscoが46.6%でおよそ半数を占め、Juniperや富士通など、その他メーカーはどれも5%以下と、Ciscoが圧倒的シェアを誇っています。

その理由としては、「豊富な種類」と「安心の性能(信頼)」が挙げられるでしょう。オフィスや店舗、工場や病院など様々な環境、規模に対して最適な機種を選べるラインナップの幅広さはCiscoならではの魅力です。

エントリークラスでも10万円以上することも

ネットワーク機器の世界シェアでNo.1のCiscoは、ネットワーク構築でまず検討される人気メーカーですが、1点だけ気になることがあります。それは、エントリークラスでも1台10万円以上することもあり高価な製品が多いことです。

例えば、コンパクトで中小規模拠点に人気のCiscoルータ「C891FJ-K9」では定価132,580円(税別)。複数のサービスを搭載した、Ciscoのサービス統合型ルータ「CISCO1841」は定価171,600円(税別)です。

Catalyst 2960-Plus シリーズの中古製品は低コスト

catalyst 2960 plus シリーズ

ネットワーク構築をするのならCisco製品を採用したい、でもコスト的には難しい……。その場合におすすめなのが、Ciscoルータ「Catalyst 2960-Plus シリーズ」です。中でも中古製品は低コストで購入できて狙い目です。

中古市場ならCisco製品も低コスト

「Cisco=高価」だと紹介してきたわけですが、それはあくまで新品の場合です。中古市場に目を向けると、Cisco製品は世界シェアNo.1なだけあり流通量も豊富で、現行機種でも比較的安価に販売されています。

新品では10万円以上する高価な機種が、中古市場では比較的状態が良いものでも5万円以下で手に入れることも可能です。もし、「新品で揃えないと!」などこだわりがないのであれば、ネットワーク機器は中古市場もチェックしてみましょう。

Catalyst 2960-Plus シリーズの性能と価格比較

例えば、Catalyst 2960-Plus シリーズから「WS-C2960+24TC-L」「WS-C2960+24LC-L」「WS-C2960+24PC-L」の新品と中古の価格、ポート数やVLAN数などの基本性能を以下の表にまとめて比較してみました。

WS-C2960+24TC-L WS-C2960+24LC-L WS-C2960+24PC-L
FEポート数 24 24 24
GE/SFPポート数 2 2 2
Web認証
VLAN数 255 255 255
PoE 7.7W/15.4W 8/8 24/24
新品 172,560円 122,650円 149,600円
中古 80,000円

(税別)
※新品(定価)と中古価格は「アイティープロダクト」の公式サイトを例にしています。

上記の3機種の他にも、Catalyst 2960-Plus シリーズのエントリーモデル「WS-C2960+24TC-S」は新品96,610円(税込)、中古38,000円(税込)と定価の半値以下で販売されており、確かに中古だと低コストです。

製品紹介:WS-C2960+24TC-L

一般的なファストイーサネットポートを24ポート、GE/SFPポートを2ポート採用した固定構成型スイッチです。SFPポートはLANケーブルや光ケーブルなど複数のケーブル規格に対応したポートで、柔軟なネットワーク構築に役立ちます。

また、Catalyst 2960-Plus シリーズの旧型「Catalyst 2960 シリーズ」のファストイーサネットモデルと比較して、DRAM(メモリ)を2倍搭載していることで処理能力が高く、大容量データの高速通信も得意です。

■WS-C2960+24TC-Lの製品情報まとめ

  1. FEポートを24ポート、GE/SFPポートを2ポート採用
  2. Catalyst 2960 シリーズと比較して2倍のDRAMを搭載
  3. バージョン15.0(2)SE以降の新しいCisco IOSをサポート

WS-C2960+24TC-Lの中古販売ページはこちら
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製品紹介:WS-C2960+24LC-L

WS-C2960+24TC-Lと同等の機能の他に、7.7Wと15.4WのPoE同時給電ポートを8ポートずつ搭載しています。PoEとはLANケーブルから給電できる技術で、AC電源の確保が難しい場所でもネットワーク構築が可能です。

ちなみに、上記の表にもある通り、WS-C2960+24LC-Lは新品で122,650円(税込)なのに対して、アイティープロダクトでは中古で80,000円(税込)と、新品の3分の1以下で販売されていてお手頃価格なのも魅力です。

■WS-C2960+24LC-Lの製品情報まとめ

  1. Catalyst 2960 シリーズと比較して2倍のDRAMを搭載
  2. 7.7Wと15.4WのPoE同時給電ポートを8ポートずつ搭載
  3. 中古だと新品の3分の1以下で販売されていてお買い得

WS-C2960+24LC-Lの中古販売ページはこちら
WS-C2960+24LC-Lのレンタルはこちら

製品紹介:WS-C2960+24PC-L

WS-C2960+24PC-Lで7.7Wと15.4WのPoE同時給電ポートを8ポートずつ搭載していたのに対して、WS-C2960+24PC-Lでは24ポートずつと規模が拡大され、より広範囲でのネットワーク構築ができます。

さらに、紹介する3機種共通でWeb認証にも対応しています。これは、Webブラウザ上からのユーザ認証のことで、認証を受けていない端末(パソコンやスマホ、タブレットなど)からのアクセス制限ができるセキュリティ機能です。

■WS-C2960+24PC-Lの製品情報まとめ

  1. Catalyst 2960 シリーズと比較して2倍のDRAMを搭載
  2. 7.7Wと15.4WのPoE同時給電ポートを24ポートずつ搭載
  3. Web認証によるネットワークへのアクセス制限

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WS-C2960+24PC-Lのレンタルはこちら

Cisco製品をお得に購入するなら中古市場をチェック

今回、1台10万円以上するようなCisco製品も、中古市場ならお手頃価格で手に入ることをご紹介してきました。中には、比較的状態の良い中古が定価の半値以下で販売されていることもあります。

ここがポイント

  • Cisco製品は中古市場だと意外にお手頃価格で販売されている
  • ネットワーク機器は同系統のシリーズで比較すると性能が分かりやすい
  • SFPポートやPoE給電ポートがあるとネットワーク構築がしやすい

中古価格の参考に挙げた「アイティープロダクト」は、Ciscoを始め国内外の主要メーカーの中古を幅広く取り扱っている販売店です。また、機種によってはレンタルも行っていますので、「その機種って本当にいいの?」と不安な方はレンタルでお試ししてみるのも良いでしょう。