ネットワーク機器の性能が低く、社内ネットワークの通信速度や伝送距離に不満を感じることはありませんか。しかし、より性能の良い機器に買い替えようとすればコストがかかってしまいます。

そこでおすすめしたいのが、今あるスイッチに装着できるポートモジュール「Cisco SFP光モジュール」の活用です。これによりネットワーク機器を買い替えなくても通信速度や伝送距離を確保できます。

今回、Cisco SFP光モジュールの概要や、必要となる場面について調べました。また、中古でも買える製品を2種類ほど紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

■紹介する製品一覧

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GLC-SX-MMD220/550DOMu306bu3088u308au30eau30a2u30ebu30bfu30a4u30e0u3067u52d5u4f5cu72b6u6cc1u3092u628au63e1u3067u304du308bhttps://www.itproduct.jp/info_GLC-SX-MMD

中古のCisco SFP光モジュールが必要になる場面

今回、「Cisco SFP光モジュール」を紹介するのですが、どのような場面で使用するのかイメージが難しいと思います。そこで、まずはCisco SFP光モジュールが必要になる場面を見ていきましょう。

ネットワークを光回線に対応させたい

1Gbpsの光回線が一般化し、すでに5Gbps以上の超高速通信も登場している今、古いネットワーク機器のままでは十分な速度を確保できないことがあります。特に大容量の通信では、この性能の差は大きいです。

Cisco SFP光モジュールでは、スイッチに装着するだけで情報を光信号に変換できます。スイッチ間の通信を光回線にすることで、古いネットワーク機器のままでも通信速度の確保が可能です。

ネットワークの範囲を拡張したい

ネットワークの構築は、将来を見越して少しだけ範囲を広く設定するものですが、事業の拡大や人員の増加により、さらに大きな範囲が必要になることは珍しくありません。だからといって、ネットワークを再構築するのは大変です。

その点、光回線はノイズに強く、情報の損傷が発生しづらい通信回線となっています。Cisco SFP光モジュールによりスイッチ間の通信を光回線にすることで、ネットワークを大幅に再構築しなくても拡張が可能です。

コストを抑えて性能を向上させたい

ネットワークの通信速度を向上させ、伝送距離を拡張するには、従来であればネットワーク機器を買い換えるか、ネットワークそのものを再構築する必要があり、どちらにしてもコストがかかりました。

Cisco SFP光モジュールは、今あるスイッチに後から装着するだけで利用できるポートモジュールです。機器を新しくする必要はなく、サポート部品なので中古はもちろん、新品でも比較的安く手に入ります。

Cisco SFP光モジュールとは何か

 SFP光モジュール

Cisco SFP光モジュールは、通信速度や伝送距離などネットワーク性能を向上させるのに使えます。では、Cisco SFP光モジュールはどのような機器でどのように導入できるのでしょうか。

スイッチに後から装着するポートモジュール

Cisco SFP光モジュールは、スイッチに後から装着できるポートモジュールです。装着するだけで情報を光信号に変換し、スイッチ間のネットワークを光回線と同等の高速通信と長距離通信に対応させます。

※実際の通信速度と伝送距離は、スイッチやケーブルの品質、コネクタなど様々な要因に影響されます。

ポートに応じて複数の通信規格に対応可能

機種にもよりますが、1000BASE-SX、1000BASE-LX/LH、1000BASE-ZX、または 1000BASE-BX10-D/Uなどの通信規格に対応しています。さらに、ポートに応じてこれら複数の通信規格と組み合わせて使用できます。

シスコ製品は世界標準で対応機種も幅広い

Cisco(シスコ)は、ネットワーク機器の世界シェアで半分近くを占める業界No.1のメーカーです。そのため、Cisco SFP光モジュールに対応しているネットワーク機器も幅広く、導入しやすいという魅力があります。

※ネットワーク機器によっては対応していない場合もあるため、あらかじめ対応機種を確認しておきましょう。

MMF 専用の 1000BASE-SX SFPの規格について

Cisco SFP光モジュールと一括りに紹介していますが、いくつか製品があり、それぞれ規格が異なります。例えば、MMF(マルチモード光ファイバー)専用の「1000BASE-SX SFP」の規格を見てみましょう。

波長 ファイバタイプ コアサイズ モード帯域 動作距離(m)
850 MMF 62.5 160 220
62.5 200 275
50 400 500
50 500 550

※MMF(マルチモード光ファイバー)とは、建物内の短距離通信に使用される光ファイバーの一種。コア径が大きいため信号を多重化でき、シングルモード光ファイバーと比較して大容量の通信が可能です。

今回紹介する製品はどれもMMF(マルチモード光ファイバー)専用の「1000BASE-SX SFP」の規格に対応した機種です。光ファイバーながら短距離通信向けではありますが、建物内での一般的なネットワーク規模であれば、220m?550mの動作距離(伝送距離)で十分カバーできるので問題ありません。

GLC-SX-MM GLC-SX-MMD
ファイバタイプ MMF MMF
コアサイズ 62.5/50 62.5/50
動作距離(m) 220/550 220/550
DOM
新品(定価) 61,500円 66,630円
中古 1,800円 9,900円

(税別)
※DOM(Digital Optical Monitoring)とは、入出力パワーや温度、電流など複数のパラメーターをリアルタイムで監視できる機能です。
※新品(定価)、中古価格は「アイティープロダクト」の公式サイトを参考にしています。

製品紹介:GLC-SX-MM

コアサイズ6.25μmで最大220m、50μmで最大550mまで動作可能な機種です。ギガビットイーサネットポートに対応しており、MMF(マルチモード光ファイバ)だけでなくSMF(シングルモード光ファイバ)でも動作します。

ポートに応じて1000BASESX、1000BASE-LX/LH、1000BASE-ZX などと様々な組み合わせが可能です。さらに、新品(定価)は61,500円(税別)なのに対して、中古は1,800円(税別)とお得に購入できます。

※SMF(シングルモード光ファイバ)とは、建物外での長距離通信にも使える光ファイバーの一種です。コア径が小さいため信号は1つのみですが、その分だけノイズに影響されにくく長距離かつ高速通信が可能となります。

■製品情報まとめ

  1. MMFだけでなくSMFでも動作する
  2. 中古だと1,800円(税込)でかなりお得

GLC-SX-MMの中古販売ページはこちら
GLC-SX-MMのレンタルはこちら

製品紹介:GLC-SX-MMD

先述したGLC-SX-MMとコアサイズや動作距離などおよその性能は同じですが、GLC-SX-MMDはDOM(Digital Optical Monitoring)に対応しており、出力や温度などいくつかのパラメーターをリアルタイムで監視できます。

また、Cisco SFP光モジュール共通としてホットスワップが可能です。これは機器の電源が入ったまま部品を交換できる技術のことで、ネットワークを維持したままメンテナンスができるため重要な機器に使われます。

■製品情報まとめ

  1. DOM対応でいくつかのパラメーターをリアルタイムで監視可能
  2. ホットスタップにより電源が入ったまま部品を交換可能

WS-C2960+24TC-Lの中古販売ページはこちら
WS-C2960+24TC-Lのレンタルはこちら

ネットワーク性能はCisco SFP光モジュールで向上できる

今回はネットワークの通信速度や伝送距離に不満がある場合に、大掛かりな再構築の必要なく速度や距離を確保できる「Cisco SFP光モジュール」の特徴とおすすめ機種について紹介してきました。

ここがポイント

  • ネットワークの再構築には大掛かりな工事とコストがかかる
  • Cisco SFP光モジュールをスイッチに後付けするだけで性能を高められる
  • 建物内ならMMFで動作距離は十分で、コストも抑えられる

ちなみに、Cisco SFP光モジュールは国内外の中古ネットワーク機器を取り扱う「アイティープロダクト」で取り扱いがございます。紹介した2機種はどちらとも、1万円以下で販売されているので、ネットワークの性能に不満のある方はぜひ導入を検討してください。