中古利用ができるCisco SFP光モジュールについて、GLC-LH-SMDなどの対応するポートの種類や、MMFとSMFの違いなどを解説していきます。新しいスイッチだけでなく、中古購入やレンタルを活用すれば、導入時のコスト削減にも役立ちます。規格や特徴をつかんで、オフィスに合ったものを選んでいきましょう。
■紹介する製品一覧
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目次
スイッチの買い換える際はSFP光モジュールも要チェック
スイッチを買い換える際に忘れずにチェックしてほしい部分が、光ケーブルです。種類によってはSFPに非対応な製品もあるので、しっかりと確認してから導入を考えていきましょう。また、SMFの距離が短い場合、レシーバーへの負担を和らげるために、環境に合わせて光減衰器を挿入する必要があることにも注意が必要です。
光ファイバの減衰が8dB未満の場合は、ケーブルプラントと受信ポートとの間に10dBのインライン光減衰器を用意すれば問題なく使用することができます。また、ケーブルによって技術仕様も変わってくるので、モード帯域幅など安全に取り回しができるものを探すように留意してください。
中古製品選びで知っておくべきMMFリンクとSMFリンクの違い
中古製品を選ぶ前に、MMFリンクとSMFリンクの違いを知っておくと、どれをつなぐべきか困ることはありません。MMFとはマルチモード光ファイバの略で、いくつかの波長の光を複数の経路を使って伝送する機能です。SMFは、シングルモード光ファイバの略で、コア直径が9ミクロンほどであり、光を単一の波長で送ることができます。
光の反射を抑え、減衰を少なくできるため、高速通信や長距離伝送用に多く使われています。室内であればMMFリンクでも問題なく使えるので、安価に済ませるのか、少し高額でもスムーズに通信を行うためにSMFを選ぶのか、決めておきましょう。
■MMFリンクの特長
- いくつかの波長の光を複数の経路を使って伝送するタイプ
- 室内向けのモジュール
■SMFリンクの特長
- 光の進行を単一の波長で経路に送ることができる
- 高速通信や長距離伝送用に多く使われている
MMFとSMF用の1000BASE-LX/LH SFPの規格について
MMFとSMF用の規格にはいくつかのタイプがありますが、ここでは1000BASE-LX/LH SFPについて解説します。IEEE 802.3z 1000BASE-LX規格に準拠された、最大で10kmまでのSMFまたは、最大550mまでのMMFによって動作します。波長は1310nm、ファイバタイプがMMFの場合は、モード帯域幅はコアサイズが50μmで400MHz Kmまで、コアサイズが62.5μmで500MHz Kmに対応しています。
また、50μmと62.5μmそれぞれで異なる調整パッチコードが必要になる点には、ご注意ください。あくまでも、長距離で活用できるタイプのものではないため、オフィス内や小規模な建物内に適したものであるといえるでしょう。SMF、MMFどちらでも使うことができますが、両方の最大距離の違いがあるので、距離によって使い分ける必要があることを、あらかじめ覚えておきましょう。
■1000BASE-LX/LH SFPの情報まとめ
- IEEE 802.3z 1000BASE-LX規格に準拠されている
- 最大で10kmまでのSMFまたは、最大550mまでのMMFによって動作する仕様
- コアサイズが50μmで400MHz Kmまで、コアサイズが62.5μmのものでは、500MHz Kmに対応
- 50μmと62.5μmそれぞれで異なる調整パッチコードが必要になる
製品名 | GLC-LH-SM | GLC-LH-SMD |
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ファイバタイプ | MMF・SMF対応 | MMF・SMF対応 |
コアサイズ | 50~62.5μm | 50~62.5μm |
動作距離 | 最大10kmの標準SMFリンク・最大550mの任意MMFリンク | 最大10kmの標準SMFリンク・最大550mの任意MMFリンク |
製品紹介:GLC-LH-SM
ギガビットイーサネットが使用できるSFPとして開発されたGLC-LH-SMは、小型のモジュラ式光インターフェーストランシーバーです。搭載されているSFPモジュールを活用すれば、ワイヤレスLANコントローラーや、スイッチルーターなどを装着し、ホットスワップができる入出力のデバイスとして、ポートを使ったネットワーク接続が行えます。
ポートに応じて1000BASE-ZXや、1000BASE-LX/LHと組み合わせて使用することができるため、柔軟性に優れた製品であるといえるでしょう。このSFPはMMFリンクとSMFリンク両方で動作させられる特徴を持っているので、最大10キロと限りはありますが、長距離から550mの距離までで使い分けることもできます。中古製品としても多く取り扱われているため、銅線などよりも安く収まる光ファイバを、より低価格で導入可能です。
■GLC-LH-SMの製品情報まとめ
- ホットスワップができる入出力のデバイス
- ポートに応じて1000BASE-ZXや、1000BASE-LX/LHと組み合わせて使用できる
- MMFリンクとSMFリンク両方で動作させられる
- 中古製品で、より低価格でコストを抑えた導入をすることも可能
GLC-LH-SMの中古販売ページはこちら
GLC-LH-SMのレンタルはこちら
製品紹介:GLC-LH-SMD
GLC-LH-SMDは、ギガビットイーサネットの通信環境において、効率よく使用できるように開発された、小型のモジュラ式光インターフェーストランシーバーです。他と違う点を挙げるとすれば、DOMに対応できる部分です。 DOMに対応することで、プログラムからHTMLやXMLを自由に操作する環境を作り上げる際に役立ちます。
動作距離やコアサイズといった物理的な部分と、SMFとMMP両方に対応している部分についても変わりないため、SFPモジュールとして同じ感覚で使用することができます。こちらのモデルについては、DOMに対応しているため値段は少し高めになりますが、中古製品もひとつの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。
■GLC-LH-SMDの製品情報まとめ
- ギガビットイーサネットの環境下で、効率よく使用できるように開発された
- DOMに対応できる
- プログラムからHTMLやXMLを自由に操作する環境を作り上げる際に役立つ
- DOMに対応しているため値段は少し高め
GLC-LH-SMDの中古販売ページはこちら
GLC-LH-SMDのレンタルはこちら
中古のモジュールなら SMFとMMF対応のGLC-LH-SMDなどがおすすめ
中古を含めたモジュールとして紹介した、Cisco SFPモジュールについて、3つの要点に分けてまとめます。
- SMFとMMFの違いを把握して、適切な方を選ぶ
- 1000BASE-LX/LH SFP対応のものを選ぶなら、GLC-LH-SMDとGLC-LH-SM
- DOMの有無で、導入する方を選択することができる
モジュールを導入する際は、SMFとMMFの違いを把握して、導入する環境に合わせて選ぶようにしましょう。また、シスコの中でも1000BASE-LX/LH SFP対応したものであればGLC-LH-SMDとGLC-LH-SMがおすすめで、DOM対応した製品が欲しい場合はGLC-LH-SMDを選びましょう。また、中古モジュールの導入をお考えの際は、アイティープロダクトの活用がおすすめです。