通信速度をさらに高速化できるギガビットイーサネットについて、ファストイーサネットと比較したメリットや、搭載するCisco Catalyst 2960-S シリーズの3製品について解説していきます。
また、ここで紹介するCisco Catalyst 2960-S シリーズは販売終了した製品です。多くは中古、もしくはレンタルで入手する必要があります。

■紹介する製品一覧

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低コストでギガビットイーサネット環境を導入したい

ギガビットイーサネットはファストイーサネットの延長線上の規格です。低コスト化に有利なOOKがベースにされ、低コストでファストイーサネットから切り替えることができます。
とはいえ、そこにメリットがなければ誰も導入しようとは思わないでしょう。ファストイーサネットをギガビットイーサネットに切り替えることで得られるメリットは、10倍の高速通信が可能になる点です。大容量ファイルのやり取りの際にレスポンスが向上される結果、業務全体の効率化を図ることができます。

また、ギガビットイーサネットはファストイーサネットの通信にも対応しているため、相手がギガビットイーサネットに対応していなくても、業務に支障をきたすことなくスムーズに連携が取れる点も、大きな特徴といえるでしょう。

Cisco Catalyst 2960-S シリーズの特徴

Cisco Catalyst 2960-S シリーズ

Cisco Catalyst 2960-S シリーズは2022年4月30日まで継続サポートする、Ciscoスイッチのひとつです。販売は終了となっていますが、24または48ポートのギガビットイーサネットデスクトップ接続が行えると共に、集中管理を含めた簡単なスイッチアップグレード機能が搭載されているため、低コストのL2スイッチとして十分に活用できる性能を持っています。
レイヤ2にも対応しているため、セキュリティ面においても問題なく力を発揮してくれることでしょう。

また、最大30WのPoE+に対応したモデルが存在し、様々な場所で使用することができる柔軟性もシリーズの特徴といえます。Cisco Catalyst 2960-Sシリーズは大企業や中堅企業のブランチオフィスのネットワークを、より少ない総所有コストで実現するべく設計されました。固定構成アクセススイッチとして中規模ネットワークに最適な製品です。

■Cisco Catalyst 2960-S シリーズ特長まとめ

  1. 24または48ポートのギガビットイーサネットデスクトップ接続が行える
  2. 集中管理を含めた簡単なスイッチアップグレード機能を搭載
  3. 総所有コストを実現させるために設計された製品
  4. 中規模ネットワーク向けの固定構成アクセススイッチ

製品紹介:WS-C2960S-24TS-S

WS-C2960S-24TS-SはCisco Catalyst 2960-Sシリーズの中ではVLAN数が64と、より少数の中規模ネットワークに特化した製品です。Cisco IOSはLAN Baseから性能を絞ったLAN Liteが搭載されています。
LAN Baseが搭載された他2つの製品と比べると、PoE給電に対応していない、Web承認がないなどの点が目に付きますが、必要最低限の機能に絞られている製品であるといえます。ポート数はファストイーサネットが24、SFPポートが2となっています。

また、Flex Stackは搭載されていないため、必要な場合はLAN Baseタイプの導入をご検討ください。 従来のギガビットイーサネットモデルよりも消費電力に力を入れていて、オフィスの大きさに合わせて選ぶことができるWS-C2960S-24TS-Sは、コストパフォーマンスに優れた製品であるといえます。

■WS-C2960S-24TS-S 製品特長まとめ

  1. VLAN数が64と、シリーズの中で少数
  2. 必要最低限の機能に絞られた製品
  3. ギガビットイーサネットモデルの中でも消費電力に優れている
  4. オフィスやネットワークの規模に合わせて選べる

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製品紹介:WS-C2960S-24TS-L

WS-C2960S-24TS-Lは、他2製品の中間の性能を持っています。Cisco IOSは、LAN Baseとなっているので、 Flex StackやRPSが搭載された機能をフルで活用することができます。
VLAN数は255となっているため、24TS-Sよりも大規模ネットワークに向いた製品です。

また、ポート数についてはギガビットイーサネットが24ポート、SFPが4ポートとなっており、他2製品との違いはポートの総数のみです。アップリンクにSFPが4ポート用意されている、スタッカブルL2LANスイッチである点が大きな特徴であるといえるでしょう。PoE給電には対応していないため、設置場所を決めて上手く活用していきましょう。中密度のギガビットアクセスや、スタック機能が必要となる場面で活躍する製品です。さらに、最大4台のスイッチを20Gbpsでスタック接続することができるため、より自由なポート構成で会社の環境をより効率的にしていくことができます。

■WS-C2960S-24TS-L 製品特長まとめ

  1. 2つの製品の中間ほどの性能を持っている製品
  2. 他2製品との違いはGEとSFPのポート総数のみ
  3. スタッカブルL2 LANスイッチである点が大きな特徴
  4. 最大4台のスイッチを20Gbpsでスタック接続できる

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製品紹介:WS-C2960S-48TS-L

WS-C2960S-48TS-Lは他2製品よりもダウンリンクのポートが48ポート設定されているため、データ受信の速度はシリーズの中で最大値が設定されています。アップリンクはSFPが4ポート搭載され、VLAN数も255となっており、24TS-Lと同じ性能です。
中密度のギガビットアクセスを実現させるためにデータ通信の速度を強化したモデルであるといえるでしょう。

また、PoE給電は非対応なため、ひとつのオフィスなどで設置して使用するスタッカブルL2固定構成型スイッチとして利用することをおすすめします。 24TS-Lも含めたLAN Baseが付いているタイプのものはすべてFlex Stackに対応しているため、Cisco Catalyst 2960-S シリーズの中からスタック接続対応のものを選びたい場合は、 Cisco IOSの種類で見分けることができます。

■WS-C2960S-48TS-L 製品特長まとめ

  1. データ受信の速度はシリーズの中で最大
  2. PoE給電は同じく3製品とも非対応
  3. スタック接続対応のLAN Base搭載
  4. スタッカブルL2固定構成型スイッチとして利用できる

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中古LANスイッチならギガビットイーサネット対応のCisco Catalyst 2960-S シリーズ

ギガビットイーサネット導入にあたってのメリットや、LAN スイッチであるCisco Catalyst 2960-S シリーズについて紹介しました。
ここでは、重要なポイントを3つにまとめます。

ここがポイント

  • ギガビットイーサネットの導入で処理速度や通信速度を高速化できる
  • 中規模のネットワーク構築に特化したLANスイッチ
  • 低コストにしたいなら中古で利用できるCisco Catalyst 2960-S シリーズ

ギガビットイーサネットの導入はファストイーサネットよりも高速の処理速度や、通信速度を実現することができます。中規模ネットワーク作りに、Cisco Catalyst 2960-S シリーズは効果的であるといえるでしょう。
低コストでの構築を実現させるための中古製品の導入をお考えの際は、アイティプロダクトの活用をおすすめします。