ルータを選ぶ時に一番心配する点は、データを保護し、ネットワーク接続を安全に行うことができるかという部分ではないでしょうか。セキュリティがしっかりしていなければ、ウィルス感染や情報漏洩などの危険性があります。

そこで紹介するのが、世界最大のネットワークベンダーである、シスコシステムズ(Cisco Systems Inc.)が取り扱うサービス統合型ルータCisco ISR 4000 シリーズです。シスコシステムズならではのサポートが受けられる安全性が保たれたモデルです。その特徴やモデルごとの性能について解説します。

■紹介する製品一覧

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従来製品ではCisco IOS XEやSD WANなどの機能が使えない

サービス統合型ルータCisco ISR 4000シリーズは、従来製品ではサポート対象外となる、Cisco IOS XEやSD WANなどの機能を使用することができる点が最大の特徴です。それらを活用することで、柔軟な導入オプションによる自由な選択や、ネットワークの設定やモニターによるビジネスポリシーの強化が可能です。

また、WANやアプリケーションなどの最適化にも対応し、従来製品では実現できない、ルータに統合されたセキュリティやクラウドのブランチサイトの保護など、充実したサポートを受けることができるでしょう。
その上、問題を素早く解決すると同時に、業務の効率化やダウンタイムリスクを軽減することを目的とした、サービスが提供されるため、より快適にネットワークを活用した業務に取り掛かる力強い味方になります。

つまり、日常的なIT管理をひとつの企業に1本化することで、安定したサービスや、データ保護を受けることができるのです。

ISR 4000シリーズに搭載されているCisco IOS XEとは

ISR4000Series

サービス統合型ルータCisco ISR 4000シリーズには、ネットワークソフトウェアの1つである、Cisco IOS XEが搭載されています。このCisco IOS XEは、エンタープライズネットワークの新しい時代に最適化された、柔軟でオープンなオペレーティングシステムを実現するために開発されたものです。

これ1本で、ネットワーク運用の自動化ができ、アプリケーションやユーザーデバイスの動作を可視化することで、より詳しいデータを収集することができます。それゆえに、エンタープライズの有線や無線アクセス、アグリゲーション、WANなどに迅速に対応することができる、ネットワークの複雑さを軽減することができるソフトウェアであるといえるでしょう。

また、最新のサイバー攻撃などからデータなどを保護する機能も持ち合わせ、プラットフォームの整合性や耐障害性、セキュリティが強化されています。また、データの信頼性においても、高い性能を発揮します。

■Cisco IOS XE 製品特徴まとめ

  1. 柔軟性を持つ、オープンなオペレーティングシステム
  2. アプリケーションやユーザーデバイスを可視化して、詳しいデータをチェックできる
  3. 様々な形態に対応し、ネットワークの複雑化を防ぐ
  4. データの信頼性が持てる、セキュリティの強さ

製品紹介:ISR4221/K9

サービス統合型ルータCisco ISR 4000シリーズの1つであるISR4221/K9は、シリーズの中ではスループットがデフォルトで35Mbps、最大で1Gbpsと最小のものになりますが、ネットワークを十分快適に利用することができます。

ポートに関してはGEが1つとGE/SFPが1つとなります。つまり、ポートも一般的なLANケーブルであるツイストペアケーブル(銅線)や光ファイバーに対応しているため、性能が低いというわけではありません。 拡張スロットもNIMが2つのため、高速伝送に対応しています。

その他のモデルの違いとしては、PoEに対応していない部分と、モジュール活性挿抜(OIR)が搭載されていない点にあります。ネットワークを快適に使いたいだけなのであれば、ISR4221/K9でも問題はありません。しかしPoEがないため、一定の場所に固定して設置する必要があるでしょう。処理速度や高速伝送などに、強いこだわりがない方向けとなります。

■ISR4221/K9 製品特徴まとめ

  1. シリーズの中では最小の処理能力
  2. 最小でも快適にネットワークを活用できる性能の良さ
  3. PoE非対応の屋内向けのルータ
  4. 大容量のデータを扱わないのであれば、十分な力を発揮できる

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製品紹介:ISR4321/K9

サービス統合型ルータCisco ISR 4000シリーズのISR4321/K9は、4221モデルの処理速度などを少しパワーアップさせた商品といえます。スループットがデフォルトで50Mbps、最大で1.25Gbpsです。

4221モデルの35 Mbpsでは少し不安だという場合は、こちらを選択すると良いでしょう。ポート数については変わりなく、GE が1つとGE/SFPが1つとなります。また、拡張スロットは1つ増えて、NIMが2、PVDMが1となっています。

より高速で、解析能力が高く、電源のタイプもACとPoEに対応しているので、屋外で使えるなど、小回りの利くルータといえるでしょう。その上、モジュール活性挿抜(OIR)が搭載されているため、システムに不具合を起こすことなく、不良部分の交換などのメンテナンスを行うことができます。

■ISR4321/K9 製品特徴まとめ

  1. 4221モデルの処理能力では少し足りないという方向けのルータ
  2. 拡張スロットが増えて柔軟性も向上
  3. PoE対応で屋外でも使える
  4. OIRでシステム発動中でも部品交換などのメンテナンスに対応

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製品紹介:ISR4331/K9

サービス統合型ルータCisco ISR 4000シリーズにあるISR4331/K9は、4221モデルと4321モデルからさらに、性能を良くした商品です。 スループットは、デフォルトで100Mbps、最大1.5Gbpsと、単純に考えると標準で4321モデルの2倍近くの処理能力が望めるでしょう。

ポート数も、ひとつ増えてGEが1、SFPが1、GE/SFPが1となります。拡張スロットも追加されて、NIMが2、SM-Xが1、PVDMが1となっているため、 グラフィック性能の向上や様々な端子を追加などができる、柔軟性の高い製品であるといえるでしょう。

電源タイプやモジュール活性挿抜(OIR)については、4321モデルと同じ物が搭載されていて、大幅にパワーアップされた性能を持ったルータを、場所を選ばず使用することができる点が大きな特徴となります。よほど大容量なデータや情報を扱う場所でなければ、余裕を持ってネットワーク全般の作業に取り掛かることができるでしょう。

■ISR4331/K9 製品特徴まとめ

  1. 4321モデルよりも高い、2倍近くの処理能力
  2. 拡張スロットの増加で、より高度な切り替えができる
  3. 場所を問わず、屋外などでも設置して使用することができる
  4. ネットワーク全般の作業をスムーズに行えるよう、サポートしてくれる

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処理能力別に使い分けが可能!サービス統合型ルータCisco ISR 4000 シリーズ

サービス統合型ルータCisco ISR 4000シリーズについて搭載された機能や、3つのモデルの詳細について解説しました。ここですべての情報を踏まえて、知っておきたい特徴を振り返ります。

ここがポイント

  • Cisco IOS XEやSD WANなど、シスコシステムズのサービス、サポートが受けられる
  • セキュリティが強化された、データ保護に適切な商品
  • 処理能力別に分けられたモデルを使い分けることができる

シスコシステムズのサービスやサポートを活用することで、 より安全にネットワークを活用し、データを保護することができます。また、処理能力によってモデルが分けられているため、自分たちが必要とするデータ量などに合わせて、自由に選ぶことができます。そのような柔軟性が、サービス統合型ルータCisco ISR 4000シリーズの特徴です。