IP電話はインターネットプロトコルを使って、音声や動画などの通信を行う電話サービスのことで、インターネットプロバイダーによって提供され、携帯電話や固定電話でも利用することができます。また、どんなに遠いところに電話をかけても、一律の料金で使うことができるため、アナログ電話よりも通信料が安く済む点が特徴です。ここでは、IP電話のひとつである、Cisco IP Phone 6900シリーズについて解説していきます。
■紹介する製品一覧
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目次
価格の低いIP電話を導入したい
アナログ電話に比べて通信料が安くなるIP電話ですが、家庭用電話機と違い、主装置が必要になるため、導入時の価格が高額になりがちです。
また、通信費が安くなるという理由で導入したとしても、そもそも電話の頻度が少ない小規模の企業などでは逆に損をしかねません。しかし、環境に優しくユーザーフレンドリーなエンドポイントとなるべく開発されたCisco Unified IP Phone 6900は、手頃な価格で音声やビデオコミュニケーションを実現させます。
その上、電話の頻度が低い場合でも対応できるシングル回線対応など、まさにIP電話のネックだった部分を逆手に取った商品といえるでしょう。 価格の低いIP電話を導入したいのであれば、6900シリーズがおすすめです。
メッセージングシステムCommunications Manager Express(CME)とは
Communications Manager Express(以下CME)は、Cisco IOSソフトウェアのコール処理アプリケーションとして開発されました。ルータが企業の支社または小規模企業などの仕様となるハイブリッドPBX機能や、システムなどを提供するためのものです。
また、Cisco IOSソフトウェアに直接統合された機能を、豊富に取り入れたエントリレベルのIPテレフォニーソリューションの一面も持っています。CMEを活用することで中小企業の事務所など、小規模オフィス向けの単一プラットフォーム上で、データや音声、IPテレフォニーを展開し、業務を効率化するとともに、ネットワークにかかるコストを削減することに役立つでしょう。
■Communications Manager Express 製品特徴まとめ
- 中小企業向けのハイブリッドPBX機能やシステムを提供するアプリケーション
- Cisco iOS ソフトウェアに直接統合された豊富な機能を持っている
- 単一プラットフォームで、データや音声、IPテレフォニーを展開できる
- 業務の効率化と、ネットワークコストの削減を図れる
製品紹介:CP-6901(IP Phone 6901)
シスコシステムズのCP-6901(IP Phone 6901)は、低価格で使いやすい音声コミュニケーションとして開発されたIP電話です。廊下やロビー、カフェテリアなどの共用エリアで使用できるように考えられた設計となっています。また、エルゴノミクスデザインで作られた本体は、環境に優しく、雑音のない高品質の音声サービスを提供します。
型番にはCP-6901-C-K9、CP-6901-W-K9、CP-6901-CL-K9、CP-6901-WL-K9の4種類あり、本体色はチャコールグレーまたはアークティックホワイトの2つのカラーとなっています。
回線数とポートの数は1つずつで、ポートのタイプはFEとなっています。ディスプレイがついていないシンプルな丸みを帯びた形は、心地よい操作感と優れたユーザーエクスペリエンスを実現してくれる商品といえるでしょう。その上、コールウェイティングで最大2件の同時音声コールをサポートしてくれるため、着信を受けても慌てることなく対応することができます。
■CP-6901 製品特徴まとめ
- 低価格で使いやすい音声コミュニケーションとして開発されたIP電話
- 廊下やロビー、カフェテリアなどの共用エリアで使用できる
- 心地よい操作感と優れたユーザーエクスペリエンスを実現
- コールウェイティングで最大2件の同時音声コールをサポート
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製品紹介:CP-6911(IP Phone 6911)
CP-6911(IP Phone 6911)は、シスコユニファイドコミュニケーションに低コストのアクセスを提供することができる、1回線対応のIP電話です。シンプルで使いやすいコミュニケーション機能が求められる工場や教室、パーティションで区切られた職場、在宅勤務の従業員向けの商品となっています。また、保留や転送、会議、ボイスメールやリダイヤルなどが割り当てられた固定キーがあるため、初めての人でも使いやすい、親切設計の製品であるといえるでしょう。
型番としてはCP-6911-C-K9、CP-6911-W-K9、CP-6911-CL-K9、CP-6911-WL-K9の4つがあり、回線数は1つで、ポート数は FE が2つとなっています。ディスプレイについては、CP-6901シリーズ同様、搭載されていません。カラーの種類も同じで、チャコールグレーとアークティックホワイトの2色が用意されています。
さらに、スピーカーフォンについても全二重方式のものが搭載されているため、音声もクリアで相手との通話をスムーズに行うことができます。 統合IEEE 10/100イーサネットスイッチ ポートにより共用された、パソコンとの接続がサポートされているため、ケーブル配線や管理コストを削減することにもつながります。
■CP-6911 製品特徴まとめ
- シンプルで使いやすく、工場や教室などでの使用におすすめ
- 固定キーの活用で、簡単操作で誰でも扱いやすい設計
- 全二重方式のスピーカーフォンで、クリアな音で会話できる
- ケーブル配線や管理コストの削減を図れる
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製品紹介:CP-6921(IP Phone 6921)
CP-6921(IP Phone 6921)は、低価格でビジネスグレードの音声コミュニケーションを、世界中のユーザーに提供することを目指して製造されたIP電話です。
型番はCP-6921-C-K9、CP-6921-W-K9、CP-6921-CL-K9、CP-6921-WL-K9の4種類に分けられ、モノクロで396 x 81サイズの、ディスプレイが搭載されたタイプのものとなっています。回線数は2つ、ポート数はFEが2つとなり、CP-6911とCP-6901よりも柔軟性が強化された製品であるといえるでしょう。また、利用者がより使いやすいように、全二重方式のスピーカーフォンを搭載することはもちろんのこと、ラインアピアランスごとに一回線をサポートできるような仕組みが組み込まれています。
本体色はシリーズ共通で、チャコールグレーとアークティックホワイトの、どこの部屋にも合うシンプルな配色のものです。営業時間外においてもディープスリープオプションを活用することで、消費電力をアイドル状態時の消費電力に比べて50%まで削減することができます。
■CP-6921 製品特徴まとめ
- モノクロのディスプレイが搭載されたIP電話
- ラインアピアランスごとに一回線をサポートできる
- シリーズ共通の2カラーの本体色
- 営業時間外に消費電力を50%削減できるエコロジー製品
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使いやすさと効率を併せ持ったIP電話「Cisco IP Phone 6900 シリーズ」
Cisco IP Phone 6900シリーズについて解説してきた内容について、3つのポイントにまとめて紹介します。
- IP電話の価格を抑え、使用頻度が低くても利用しやすい工夫がなされている
- 廊下やロビー、教室といったニーズにあった場所に合わせてシリーズを選べる
- 使いやすさや効率化だけでなく、環境を考えたエコロジー設計
Cisco IP Phone 6900シリーズはIP電話をより多くの人に利用してもらうために、低価格設定や、中小企業でも活用できるよう開発された商品です。顧客のニーズに合わせて様々な場所で使用しやすいタイプの物が用意されています。さらに、使いやすさや効率化を目指すだけでなく、消費電力設定などエコロジー設計も組み込まれた、企業にとっても利用価値のある製品と呼べるのではないでしょうか。